業者に頼まず自分でトイレを改修しよう!
トイレの床を張り替えたい、トイレの壁をおしゃれなものに変えたい、トイレそのものを取り替えたい、そんな方々にこの記事を見ていただけたらと思います。
新築して20年以上、経年劣化や子供がおしっこをまき散らすこと複数回、トイレの中ではいろいろなドラマがあります。
そんなトイレまわりで起きた事件は壁クロス、床、便器、便座等いろいろな部分に影響を及ぼし損傷、腐敗、故障を起こします。
我が家のトイレの床はフローリングで腐食し、壁クロスも汚れで黄ばんだり臭いも染みつきいよいよ何か考えねばならないなと思う時がやってきました。
そうだ!トイレを変えよう!
そんな思いから我が家のトイレリフォームプロジェクトが始まりました。
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どんなトイレにしたいのか作戦会議
まずはトイレをどんなものにしたいか?
家族会議で希望を集めます。
●おしっこが飛び散らないように壁は水に強く掃除ができる材質のものがいい。
既存の壁は普通の白い壁紙。はねた汚れや臭いは雑巾でなかなか拭き取れません。
↓
壁はビニール系やタイル系のクロスかクッションフロア、キッチンパネル等の材質のものにする。
●床も同じように汚れや臭いがサッと拭き取れる、掃除が簡単なものがいい。
既存は木でできたフローリング。目地にこぼれた汚れは木にしみこみなかなか落ちない。時間がたてば腐って膨らんだり剥がれたり臭いも発する。
↓
大理石調フローリング、Pタイル、CF(クッションフロア)等のものにする。
それらの選択肢から壁や床は比較的コストの安いCF(クッションフロア)にすることに決定。
下地の壁は臭いがしみこんでると嫌なので石膏ボードをはがして新しくコンパネを貼ることにする。
全ての壁を張り替えるのは大変なので1メートルくらいを目安に境目を作る。
境目にはコストの安かったホームセンターオリジナルの巾木を採用。
フローリングと壁の境にも同じ巾木を使用。
せっかく壁下地をはがすので埋め込みのトイレ紙巻き器を採用。
ある程度の方針が決まったので材料を集め早速工事に取り掛かる。
便器を選択する前に調べておかなければならないこと【重要】
トイレ選びには排水の接続が重要になってきます。
便器に対応する排水芯は決められていて取り付けるトイレ室の排水芯に合ったトイレを選択しなければなりません。
既存の便器のどこかにトイレの型番が記されているものがあるのでそれから排水芯を割り出します。
下記の排水芯を調べるサイトで取り外す便器の排水芯を調べます。
トイレ排水芯を調べるサイト
現在の排水芯が分かったら買いたい便器がその排水芯に対応しているか確認します。
最近の便器には排水芯が決められているものと一定の排水芯位置を床上で移動できるリモデルタイプの2種類がラインナップされています。
現在の床排水位置に合った便器を選ばないと床下でトイレの配管を移動させなければなりません。
揃えた材料
LIXIL INAX BC-ZA10H DT-ZA180H BN8 アメージュZ便器 リモデル用 32,000円くらい
トイレフランジ 1,500円くらい
LIXIL INAX (CW-RG20/BN8) シャワートイレ(温水洗浄便座) 貯湯式 RGシリーズ オフホワイト 脱臭機能付き 23,000円くらい
TOTO 二連紙巻器一体形収納キャビネット(埋込タイプ)[YSC26N #NW1] 8,000円くらい
クッションフロア(床に使用)ざっと910×1800くらい使用 10cm120円くらいで2,160円
クッションフロア(壁に使用)ざっと910×4500くらい使用 10cm120円くらいで5,400円
巾木(工事部分の境目に使用 4000 3本 1本あたり1,000円くらいで3,000円
コンパネ 1820×910×12 4枚 1枚当たり1,500円くらいで計4,000円
間柱 3000×106×30 1本400円くらい
これだけの材料でざっと79,460円
ホームセンタープライベートブランドの建材や特価品を選べばもっと抑えられますね。
(実際巾木やCF(クッションフロア)は地元ホームセンターで半値で買えました)
その他用意したもの
コーススレッド各種、コンパネビス、隠し釘
クッションフロアボンド、コークボンド
VU75ソケット、VU75パイプ15cmくらい、排水のり、シールテープ
材料の拾い出しが終わったので品物を揃えてから工事に取り掛かりたいと思います。
工事概要 トイレ改修工事の内容
工事内容は下記の通り行っていきます。
●便器と便座を新しいものに変える。
●床が腐食しているので床を入れて一部貼り替え既存の床にもう一枚コンパネを上張りしクッションフロア仕様にする。
●壁は掃除しやすいように下地をコンパネに貼り替えてからCF材(クッションフロア)で仕上げ。
●既存壁、床と壁の見切りには木製廻り縁でおさめる。
それでは工事開始!
工程その1 トイレを外す
- 止水する
- タンクの水を流す
- 水道の接続を外す
- 便座(ウォシュレット)を外す。
- ロータンクを外す。
- 便器を外す。
1.止水する
はじめにトイレ室にある止水栓を締めます。壁から出ている金属製水栓の蛇口をマイナスドライバーで締めます。この蛇口から先は水が止まりますのでウォシュレットやロータンクに水が供給されなくなります。
2.タンクの水を流す
供給元の水道を止めたらタンクに溜めてある水を流しておきます。
タンクの水を流しておかないと便器から外した時に水がこぼれてしまうし重たくて運びづらいためです。
3.水道の接続を外す
止水栓から先の配管を外しておきましょう。先に外しておくことでタンクや便座(ウォシュレットをスムーズに外していけます。)
配管の先や止水栓の先から水がこぼれます。雑巾など準備しておいてなるべく床にこぼさないようにウエスで抑えておきましょう。
我が家のトイレは一般的なタイプで便器で、大雑把に便座、便器、タンクの3つのパーツに分けられます。(トイレには便座とタンクが一体型のもあります)
4.便座(ウォシュレット)を外す。
便座はTOTOのウォシュレット。本体後部にボタンがありそこを押しながら手前に便座を引くとスライドして取り外すことが出来ます。外すと掃除もしやすいのですが知らない人が多いようなので知っておくと便利です。
5.ロータンクを外す。
ロータンクは便座に2本のボルトで固定されています。
ロータンク下の便器に13ナットで固定されているので2か所緩めて取ります。すると簡単に真上に引き抜けますので水をこぼさないように外します。タンクの中の水は便器の中に流してしまって構いません。
6.便器を外す。
便器は床に2本のボルト、2本のナットで固定されています。すべてのボルトナットを外せば便器を固定するものは配管と便器をつなぐガスケットのみとなります。
(便器正面に1本のビスで固定されているタイプもあります。便器の正面にビスキャップがあったらマイナスドライバーなどでビスキャップを取りネジを外してください)
トイレ床に設置するフランジ。便器とフランジの隙間を埋めるためにゴム質のパッキンを潰して接続します。黒いものと白いものがあります。
フランジは金属製、樹脂製のものがありトイレ交換の際、床をいじらなければそのまま使用。接着剤で配管に糊付けされているため床を張り替える場合は接続部下の配管から切り離し配管延長して新しい床を貼った後、新しいものを取り付ける必要があります。
全てのボルトナット(ネジ)を外したら便器の中の水を雑巾等で抜き絞りバケツ等に入れ
念のため便器を水平に回転させてみてください。ちょこっと動くようならガスケットのみでつながっています。外すには前後に起したり倒したりして遊びを大きくしていきます。ガスケットはゴム粘土のような物なのでそのうち完全に床から剥がれます。
●便器を外したら排水のk穴に新聞紙を丸めたものなどを詰めておいて解体ごみ等が中に落ちて詰まらないように保護しておきます。詰め物をしておかないと下水の臭いも上がってきます。
以上がトイレの取り外し工程です。
●階上設置のトイレの場合、外した時にこぼれる水を最小限におさえること。直下の天井に水が垂れてしまいます。
●トイレを外した際に排水管にゴミが入らないようにする、また臭気が上がってこないようにテープを貼る、もしくは新聞紙等で塞ぐ。
工程2 床・壁を作る
腰壁の解体
さて、前回床が腐食によりかなり痛んでいたのでその部分は取り除きc、同じ厚みの新しいコンパネに交換します。
また壁を耐水性にするため既存の石膏ボードを剥がします。
あると便利な自由錐
調整して穴の大きさを変えられます。
床下地の重ね貼り
続いて既存の床の上にさらに12ミリの合板を重ね張りします。
既存の床の上に上貼りすると床の強度も上がり頑丈になります。
その際にVU75排水管も延長しました。
床が12ミリ高くなるのでその分、配管も長くしないといけません。
壁下地貼り
壁の下地コンパネを貼りました。
左側にあるの紙巻き器付きの埋め込み収納の下地です。
壁下地を貼る前に間柱で枠組みをしました(写真が無くてすみません)
腰壁下地の見切りに廻り縁、、、と言いたいところだけど安い巾木をつけてみました。
(廻り縁やメーカー製巾木は値段が高かったのでビバホームブランドでこれが一番安かった)
床のクッションフロア貼り
まずは糊付け。凸凹のへら先で糊を立てます。
クッションフロアのボンドは一度塗った状態で10分から30分色が変わるまで寝かせます。
こうすると貼り付けるときには粘着力が上がっていてよくつきます。
貼り終わりました!
次に巾木を取り付けます。
木工用ボンドを裏面に塗って隠し釘で取り付けます
壁クッションフロア貼り
(壁なのにクッションフロアシートとは・・・)
この記事の冒頭にも書いたと思うのですが念のたもう一度説明しますと腰壁は、
汚れを掃除しやすいようにビニール製のクッションフロアを採用しました。
キッチンパネルもいいなと思いましたがお値段が少々高いですもんね。
(1枚8,000円くらいする。3枚で2万4千円)
高級感を得たいならばキッチンパネルを採用するのもいいかと思います。
壁のボンド塗りおよびクッションシート貼り
壁もまたクッションフロアボンドを塗って少し時間をおきます。
またまた吸着力アップです。
隙間はジョイコークで埋めます。
プロじゃないので隙間だらけです(笑)
このコークボンドにはだいぶ活躍してもらいました。
とても使い勝手の良いボンド。
クロスの継ぎ目とか穴埋めに重宝します。
ひっかき傷も消すことができます。
木工事完了!残るは埋め込み収納と便器の取り付けになります。
紙巻き器付き埋め込み収納の取り付け
下地を作ってあるのではめ込んでビスで止めるだけです。
とても簡単取り付け。
トイレのリモデルフランジも取り付けちゃいました。
TOTO 二連紙巻器一体形収納キャビネット(埋込タイプ)[YSC26N #NW1] 8,000円くらい
これがトイレについていると高級感があります。
便器とをシュレットを取り付け
これにて完成です!
トイレが生まれ変わりました。
ちなみに取り付けた便器と洗浄便座はこれ
LIXIL INAX BC-ZA10H DT-ZA180H BN8 アメージュZ便器 リモデル用 32,000円くらい
ポイントはフチレスで掃除がしやすくトイレの排水の穴がある程度違っても取り付けできるリモデルタイプ。
お値段もリーズナブルで最強の便器です。
LIXIL INAX (CW-RG20/BN8) シャワートイレ(温水洗浄便座) 貯湯式 RGシリーズ オフホワイト 脱臭機能付き 23,000円くらい
リモコンタイプではない本体操作ボタン式ですがこれで十分。
ポイントは脱臭機能付き!!
温水便座を選択するにあたってこの機能が有るか無いかで洗浄便座を決めると言ってもいいくらいの重要な機能です。
脱臭機能がついていない便座なんてもう考えられない。
自宅のトイレを自分でリフォーム→解体から設置までDIY まとめ
作業日数は、まる2日間かかりました。
プロならパタパタと1日で終わらしちゃうのかなと思いますけどDIYなので仕上がりも日程もご愛敬。
もしかしたら工務店にお願いしたら工事代そんなに変わらなかったりして・・・
なんて思いましたが自分なりにとても満足の仕上がりです。
そしてこのシリーズの第2弾
今度は1階のトイレもDIYリフォームしてみた!です。
よかったらご覧ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。